無料で人類を滅ぼす! その時が来た……。【PS4 X-Morph:Defense】

 生意気な文明を築いた矮小な人間共を、レーザービームや爆発兵器を用いてめちゃめちゃに滅ぼしたい……それが皆の共通の願いだということは論じるまでもない。そして今日はいい話を持ってきた。そう、その願いを叶える話を持ってきたということだ。

 

 どういう意味かって? X-Morph:Defense(エックス モーフ ディフェンス)というゲームの話だ。今日はこれをあなたに教える。

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 このゲームが、現在PS Plus の特典で無料配信されている! 初心者に向けて解説しておくと、PS Plusという月額500円くらいのプレイステーションのサービスに加入していると、毎月様々なゲームが配信されそれらを無料で遊ぶことができる。それが今月(執筆時2020年5月)は上記のゲームだということだ。無料……それはすごいことだ。仕組みはわからないが、何かこの世の理を超えた力が働いているのは間違いない。

 

 さて本題に戻ろう。X-Morph:Defenseであなたは地球を襲う侵略者になる。そう、地球を襲う側だ。タイトルにはディフェンスとあるが、あなたは人類を襲う側だ。なぜタイトルにディフェンスとあるかは後で説明する。あなたは高度な文明を持った人類でない生命体【X-Morph】の一員となり、そこでお面のデジタル生命体みたいな上官の命令に従い、地球を侵略していく。人間はその小賢しい知恵を使って反撃を試みてくるが、あなたはそれを上回る戦略と暴力を持ってそれに応える、というゲームだ。

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左上のコンボイみたいな奴が上官だ。あなたは彼の指令に従って地球の各地を襲い、侵略していく。

 

 そろそろやる気になったか? あなたはカブを売ったり買ったりして無人島を開拓するために生まれてきたのか? それとも10連ガチャガチャを回して出てきたアイドルを育成するために生まれてきたのか? それもひとつの答えだろうが…………思い出せ、破壊と殺戮、あなたの両手はそのためにある。

 

 このゲームのジャンルはタワーディフェンス&シューティングということになる。シューティングはともかく、タワーディフェンスというジャンルは耳馴染みの無い奴もいるだろう。別にここはウィキペディアじゃないので詳細な説明はしないが、自分の陣地を攻めてくる敵を、待ち構えて倒すというゲームだ。侵略者なのにディフェンス? そう疑問を抱くかもしれないが、「侵略者が地球に築いた拠点」を取り返そうとしてくる人類からそれを守る、タイトルのディフェンスはそういう意味だ。

 

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人類は様々な兵器を投入してくる。その中には想像を超えた巨大兵器もある! しかしあなたもレーザー兵器や火炎放射器迫撃砲、そして知恵と勇気を駆使して、攻め来る卑劣な人類を蹴散らすのだ!

 

・Y.E.L.L エール……


 この記事は攻略記事ではないので、ゲームの詳細な内容やら攻略については書かない。じゃあ何を書くのか? それはこのゲームをプレイしているあなたに贈るエールだ。応援……エールを書く。

 

 そもそも、このゲームはいくらか難しい。私は常に最高難易度でゲームを始める呪いにかかっているのでベリーハードで始めたが、かなり手こずっている。人類は我らの侵略に抵抗し、様々な戦車や航空部隊を送り込んで地球を奪還しようとしてくる。戦略を考えた上で実際に兵器を操作してプレイしなければならないこのゲームは、実際難しく、小癪なことに何度もゲームオーバーという名の煮え湯を飲まされている。なので侵略ニュービーのあなたはひょっとすると人類の抵抗に屈し、PS4のスイッチを切ってまた島に戻り、カブを売ったり買ったりしてたぬきに借金を返す作業に戻ってしまうかもしれない……。

 

 だが、待つんだ。ゲームのスイッチを消す前に、私の言葉を思い出せ。全てを試したか? 使ってない武装は無いか? 利用していない地形は無いか? 下手に頭を使い過ぎてトリッキーな戦略に頼るよりも、愚直に最大火力を叩きこみ続けるほうが最適解だということもある。あなたの心に聞いてみろ。人類侵略を簡単に諦めていいのか? 卑劣で、愚鈍で、取るに足らない虫けらにも等しい人類を地球にのさばらせて良いのか? あなたは誓ったはずだ。絶対に人類を滅ぼすと。さあ立ち上がれ。ボムを撃て。ビームを撃て。塔を建設しろ。ミサイルを叩きこんで敵機を撃墜するのだ。

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 人間を丸焼きにして喜んでいた時のことを思い出せ……



 人類の抵抗は激しい。たかだが一人当たり1.5kgしかない脳みそを使い作り上げた大量の兵器と練り上げた戦略で戦線を押し上げてくる。だが何事にも永遠はなく、人類の戦力は無限ではない。勝機はある。闘い続ければ、諦めなければきっと道は開ける。諦めそうになったときは人類のムカつく顔を思い出せ……。あなたならやれるはずだ。

 

 では、私はもう行く。もちろん、憎き人類に破壊の鉄槌を下しに行くのだ。あなたももう行くがいい。次に会うときは、ウイスキーを片手に滅ぼした人類の哀れな姿を語り合おうではないか……。